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【枯木神社】日本書紀に登場する香木伝来の伝説がある神社!裏には子宝石も

【枯木神社】日本書紀に登場する香木の伝説がある神社!裏には「子宝石」も

枯木神社

淡路島はお線香の一大生産地です。全国シェアは約70%も占めているそうです。

今回は、そんな香りの淡路島らしい神社、淡路島西海岸・尾崎にある「枯木神社(かれきじんじゃ)」をご紹介します。

日本書紀に伝えられる、推古3年(西暦595年)に流れ着いた大きな香木を祀っている神社と言われています。

神社の裏には海が広がり、子宝石もあります。

日本最初の香木伝来伝承地

日本最初の香木伝来伝承地

枯木神社の説明が書かれています。「日本最初の香木伝来伝承地」

「推古三年夏四月。沈水漂着於淡路嶋、其大一圍。嶋人不知沈水。以交薪焼於竃。其烟氣遠薫。則異以獻之」(日本書紀巻二十二)

日本書紀に、淡路島に香木が初めて伝来したことが記載されているんですね。

ストーリーにするとこんな感じです。

日本初の女性天皇と言われる推古天皇の時代、595年に沈水(じみ)という大きな香木が淡路島に漂着しました。

薪といっしょに竈で焼くと遠くまで良い香りが薫りました。「これは珍しい!」と、中でも一番大きな香木を天皇に献上すると、天皇は非常に喜ばれました。

その香木は、当時宰相だった聖徳太子が観音像をつくる際の材料として利用したと伝えられています。

ここまでは良かったのですが、残った2メートルほどの香木が問題で、薪にしようとしたところ、祟りが起きてしまったそうです。

恐れた島民は沖に流しますが、何度流しても戻ってきてしまいます。そこで、社を建てて、香木をご神体してお祀りしました。それが枯木神社の始まりと云われています。

社殿

社殿

小さいですが、海をバックにして美しい社殿です。

外からでは分かりませんが、中には人の大きさ程もある大きな香木(枯木)が実際にお祀りされているそうです。

ご祭神は「天児屋根命(アメノコヤネノミコト)」。出世の神様みたいですね。

神社の裏には瀬戸内海が広がります

神社の裏には瀬戸内海が広がります

神社の裏手はすぐに海になっていて、雄大な瀬戸内海が広がります。

ここに流れ着いてきたんですね。どこからどういうルートで流れてきたんでしょうか。

子宝石

子宝石

海側に歩いて行くと、神社の真後ろ辺りに「子宝石」が置かれています。

昔から枯木神社の夏祭りに潮浴びをすると子宝に恵まれると伝えられているそうです。

子宝石の説明

石は2個だけでしたが、昔は浜辺近くに10個ほど横一列に並んでいたようです。

淡路島はお線香の一大産地

日本最初の香木伝来伝承地ゆえか、淡路島はお線香の一大産地です。全国シェアは約70%にもなるそうです。

枯木神社の少し南側のエリアを中心に、淡路島内では10社以上のお線香やお香を製造・販売する会社があります。

お線香やお香の会社が立ち並ぶ31号線沿いや、31号線から伊弉諾神宮に向かう県道でも、フワーっと漂うお香の香りを感じることがあります。

香りのテーマパーク「パルシェ香りの館」も人気の観光スポットとなっています。

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枯木神社の基本情報

枯木神社

基本情報

  • 時間:24時間見学可能
  • 定休日:なし
  • 参拝料:無料
  • 住所:兵庫県淡路市尾崎220
  • 駐車場:なし
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