淡路島七福神巡り【萬福寺(恵美酒太神)】
淡路島七福神巡りの霊場の一つ、萬福寺(まんぷくじ)は、恵美酒太神(律儀の神様)をお祀りしているお寺です。
山号は「賀集山 萬福寺」。御本尊は大日如来。
淳仁天皇淡路陵の墓守をする僧の宿坊として創建され、1200年の歴史を持つお寺と云われています。
恵美酒太神(えびすたいじん)は、いわゆるえびす様。右手には釣り竿、左手に鯛を抱きかかえる姿で、漁業・商業の福の神様です。
萬福寺(恵美酒太神)のご利益は、海上交通安全、漁業、商売繁盛。
萬福寺の山門まで
駐車場から南に進むと、萬福寺の白い塀が見えてきます。正面には本堂が見えています。
白い塀に沿って左側に進みます。
万福寺山門の看板に従って路地に入ると山門があります。
駐車場から山門までは歩いて2分ほど。分かりやすいので迷うことはないと思います。
萬福寺の境内
山門を入り右手。正面に薬師堂があり、左側が本堂です。
萬福寺はそんなに広いお寺ではないですが、境内にはいろいろと見る場所も多く、少し見どころをご紹介します。
手水舎では、えびす様が鯛を釣り上げています。
水が流れておらず、柄杓も置かれていなかったので、今は使われていないのかな?
右手、本堂の方に向かうと大きな瓦の恵美酒太神(えびす様)が!
淡路島の名産、淡路瓦で造られているようですね。
えびす様といえば笑みで目を細めているイメージがありますが、大きな目を開いた独特な表情をされています。どこを見られているのかな?
目線の先を追ってみると、本堂の屋根の上にも鯛を釣り上げているえびす様が!
瓦のえびす様の奥にはボケ除け観音像。将来ボケないようにしっかり祈願!
観音様の横には、ボケ除・中風除を祈願するたくさんの絵馬がかかっていました。
中風というのは、脳卒中の後遺症(麻痺や言語障害など)を言う言葉だそうです。
ちなみに風呂敷のように膝の上で抱えているのは「かぼちゃ」です。かぼちゃは昔から中風予防やボケ封じに効果があると言われているんですね。
こちらは薬師堂。萬福寺は、「淡路島四十九薬師霊場」の第十四番札所にもなっています。
ガラス戸から中を覗くことはできますが、御開帳はされておらず薬師如来は拝むことができませんでした。
薬師堂の前には仏足跡(仏足石)もあります。足腰の健康を祈願しましょう。
山門入って右側を見てきましたが、今度は左側に行ってみましょう。
一番奥には、弘法大師像。そして、大師様の足元にあるこちらの岩。
置かれている石で叩くと、鉄の鐘のようないい音色が響きわたります。
心が澄んでくるような音なので、是非行かれたら叩いてみてください。
前には、子育て地蔵尊像があり、池の奥には滝不動。
萬福寺の本堂(ご祈願)
境内の見どころが多く、前置きが長くなってしまいましたが、いよいよ本堂で淡路島七福神めぐりのご祈願をお願いします。
本堂あがって左側奥に受付があるので、ハッピー券を提示して奉納金を納めます。
萬福寺から淡路島七福神巡りをスタートされる場合は、ハッピー券が欲しい旨伝えるといただくことができます。
本堂にあがって正面に御本尊・大日如来の祭壇があります。
前には大きな木彫りのえびす様が。右手には釣り竿、左手に鯛を抱きかかえる姿で、漁業・商業の福の神様です。
ご利益は、海上交通安全、漁業、商売繁盛。
萬福寺のえびす様は、木彫りのえびす様としては日本一の大きさを誇るそうです。
先ほど外におられたえびす様と違って、こちらのえびす様は見慣れたお顔をされてますね。
自分の体の悪いところと同じところをさするといいそうなので、気になるところをしっかりさすっておきます。
本堂右側のこちらでご祈願をしてもらいます。椅子も用意されています。
ハッピー券でのご祈願は時間が決まっていて、毎時00分、15分、30分、45分からご祈願が始まります。
説法は霊場によって異なりますが、作法は基本的にはどこも同じ流れです。
お寺の御本尊は合掌ですが、七福神は神様なので最初と最後に二拍手を打ちます。
二拍手 → 読経 → 御真言(3回) → 二拍手
恵美酒太神の御真言:なむえびすだいじん
えびす様は七福神で唯一日本の神様。なので、御真言は他の七福神のような「おん ○○○○○○ そわか」ではないそうです。
御守りやお土産のコーナーもあります。
萬福寺では、七福神おみくじの種類も多く、他の霊場では見かけなかった木製のおみくじもありました。
いつもの陶器製もかわいいデザインですが、木製のデザインもいい表情でかわいい!
淡路島七福神めぐりハッピー券
淡路島内の七福神霊場で、淡路島七福神めぐりハッピー券で奉納金を収めると、ご祈願と併せて、お寺ごとに参拝記念品がいただけます。
萬福寺の参拝記念品は「えんぴつ」でした。
真っ赤な鉛筆(芯は黒)に「七難即滅七福即生」の文字が刻まれています。
萬福寺の駐車場
未舗装ですが、参拝者が無料で利用できる広い駐車場が用意されています。
淳仁天皇陵
萬福寺は、淳仁天皇淡路陵の墓守をする僧の宿坊として創建されました。
淳仁天皇は、第40代天皇・天武天皇の孫。皇位をめぐる争いに巻き込まれ、わずか6年の在位ののち淡路島に島流しされ、この地で生涯を終えました。
萬福寺から車で2~3分ほどの距離にありますので是非立ち寄ってみてください。
淡路島七福神巡りをされているなら、萬福寺から護国寺に向かう途中にあります。
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萬福寺の基本情報・アクセス
基本情報
- 時間:8:00~17:00(お参りは24時間可能)
- 定休日:無休
- 参拝料:祈願料300円(お参りは無料)
- 御朱印:七福神御朱印、御本尊の御朱印あり
- 住所:兵庫県南あわじ市賀集鍛治屋87-1
- 駐車場:無料
アクセス
車でのアクセス
神戸淡路鳴門自動車道・西淡三原IC~(15分)
公共交通機関でのアクセス
バス縦貫線「賀集橋」下車、徒歩(15分)
淡路島七福神巡り
「淡路島七福神巡り」は、淡路島各地の七福神(大黒天、寿老人、毘沙門天、恵美酒神、布袋尊、福禄寿、弁財天)を祀る寺社を巡拝する総距離約70kmの日帰りコースです。
淡路島を七福神が乗る宝船に見立てて、島内各所にあるお寺を参拝して巡ります。
それぞれ特徴のあるお寺を見学しながらお詣りをするのも楽しく、各寺では御祈願や法話を聞くことができるほか、参拝記念品や吉兆福笹などをいただくことができます。
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