「空飛ぶクルマ」が淡路島と大阪万博を結ぶ?
2025年に開幕予定の大阪万博の開催まで1000日前になり、2022年7月18日(月祝)に兵庫県でも記念シンポジウムが開催されました。
あわせて、万博で導入予定となっている「空飛ぶクルマ」(人を乗せて飛べる大型ドローン)の実演飛行も尼崎市で行われました。
万博会場と淡路島を結ぶ路線も候補の一つになっており、2025年には淡路島と大阪万博が「空飛ぶクルマ」で結ばれる可能性も高いようです。
子供時代に近未来の乗り物として思い描いていた「空飛ぶクルマ」。映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」でも道路は空にあり、空中を車が走行していましたね。(30年後として描かれていた“未来”は実は2015年なんですが)
そんな近未来の乗り物(自動車)に乗車できるチャンスが近いうちにやってくるかもしれませんね。
2025年大阪・関西万博の開幕まで千日前となり、兵庫県でも18日、記念のイベントがあった。神戸市のシンポジウムでは県独自の体験型観光事業への期待や、盛り上げる方法を斎藤元彦知事らが議論。尼崎市では、万博で人を乗せた空の移動が計画される「空飛ぶクルマ」の実演飛行があった。
大阪万博開幕まで千日、「空飛ぶ車」でPR 7月18日、兵庫県のシンポに試験機登場(神戸新聞NEXT)
「空飛ぶクルマ」が飛ぶ路線は?
経済産業省と国土交通省が取りまとめている資料によると、大阪万博の会場となる人口島「夢洲」と、周辺空港・周辺都市を結び、人を運んだり、周辺での遊覧飛行が予定されているようです。路線候補となっているのは、以下の8路線。
- 関西空港
- 伊丹空港
- 神戸空港
- 大阪市内
- 大阪湾岸部
- 神戸市内
- 淡路島
- 京都・伊勢志摩等
空飛ぶクルマとは?
「空飛ぶクルマ」に明確な定義はないものの、一般的には「電動垂直離着陸機 eVTOL (イーブイトール、=electric Vertical Take-Off and Landing)」と呼ばれ、「電動」かつ「自動(操縦)」で、滑走路がなくても「垂直離着陸」できる航空機のことを指しているようです。
遠隔操作や自動制御によって飛行できる「ドローン」をベースに、人を乗せて飛べる大型ドローンのようなものです。
大阪万博の開催に向けて、2022年度中に機体メーカーが複数社選定される予定。
2020年8月に有人飛行試験に成功した1人乗りの試験機「SD-03」を開発した、日本発のベンチャー企業「スカイドライブ(SkyDrive)」などが参入予定です。
コンセプト動画も公開されていますので、ご参考にどうぞ。
兵庫県内でも「空飛ぶクルマ」活用について協議
兵庫県、兼松、中央復建コンサルタンツ、パソナグループ、BUZZPORTでは、空飛ぶクルマの振興を通じた地域創生の取組における連携協定を結び、兵庫県内での「空飛ぶクルマ」の活用についての協議を進めているようです。
兵庫県、兼松株式会社、中央復建コンサルタンツ株式会社、株式会社パソナグループ、株式会社BUZZPORTの5者は、この度、次世代モビリティとして注目される空飛ぶクルマの振興を通じ、地域創生や観光開発を担う人材の育成及び地域活性化を目的とした連携及び協力に関する協定書を締結しました。また、本連携の第1弾プロジェクトとして、「HYOGO空飛ぶクルマ研究室」を創設します。
兵庫県 × 兼松 × 中央復建コンサルタンツ × パソナグループ × BUZZPORT 空飛ぶクルマの振興を通じた地域創生の取組における連携協定を締結(プレスリリース)
ホテルニューアワジに「空飛ぶクルマ」離着陸場整備
ホテルニューアワジ(兵庫県洲本市)でも、「空飛ぶクルマ」の離着陸場をホテル隣接の敷地内に整備する予定のようです。ヘリコプターで乗りつけるように、「空飛ぶクルマ」で気軽に淡路島にやってくる時代が来るんでしょうか。
淡路島内を中心に宿泊施設を展開するホテルニューアワジ(兵庫県洲本市)は「空飛ぶクルマ」と呼ばれる電動垂直離着陸機(eVTOL)の離着陸場を、ホテルに隣接する敷地内に整備する。2023年春ごろの完成を目指す。25年の国際博覧会(大阪・関西万博)での運航開始を見据え、海外の富裕層の誘客に活用していきたい考えだ。
ホテルニューアワジ、淡路島に空飛ぶクルマの離着陸場(日本経済新聞)