本福寺水御堂（ほんぷくじ みずみどう）
本福寺（ほんぷくじ）は、淡路島北東部・淡路市にある真言密教の寺院で、平安時代後期に創建されたと伝えられています。
一番の見どころは「水御堂（みずみどう）」とよばれる本堂。世界的建築家・安藤忠雄設計による建築で、楕円形のコンクリート造の蓮池の下に本堂がある独特な構造をしています。
本堂内部は朱に塗られていて、御本尊の薬師如来像の後ろから光が差し込み、朱に染まった空間で薬師如来が神々しく光に包まれます。
本福寺について
本福寺は、真言宗御室派の総本山「仁和寺」の末寺で、平安時代後期に創建されたと伝わる真言密教の寺院です。
正式名称は「佛照山 本福寺」。淡路四国第五十九番霊場となっています。
本堂拝観の際にいただいた説明によると、御本尊は薬師如来。
本堂である「水御堂」は、安藤忠雄氏の設計で地下1階の鉄筋コンクリート造で1991年に竣工されました。
真言宗のお寺ですので、境内に弘法大師さまがいらっしゃいました。本堂の中にもおられますよ。
本福寺は高台にあり、境内からは東浦方面から大阪湾まで一望できます。
安藤建築を満喫
水御堂（本堂）までは案内に従い進みます。
お墓の横を進んで看板を左に曲がると石碑・石像がありました。かわいい！
雑木林の中を抜けると、安藤建築らしいコンクリート造りの壁が見えてきました。
お寺らしからぬ雰囲気です。この壁は、俗界と聖界の境界を表しているそうです。
境界の入口を入るとまた壁が。
写真では、正面に見えている入口が今入ってきた場所。右手に本堂のある蓮池があります。
壁を抜けると蓮池が見えてきます。
蓮池は横幅約40メートルの楕円形をしています。
超広角で撮影するとこんな感じです。お寺にお参りにきている感じがしませんね。
蓮池には、スイレンやハスが植えられた植木鉢がきれいに並んで設置されています。
池にはスイレンも咲いていてきれい。5月から9月頃がスイレンの見頃のようです。
よく見るとスイレンの先にかわいい糸トンボがちょこんと休んでいます。
水御堂（本堂）
それでは本堂にお参りにいきましょう。
蓮池の真ん中に階段があり、本堂は階段を降りた池の下にあります。
割れた蓮池の中を、地面に潜っていくような不思議な感覚です。
ちなみに、蓮池までは拝観料は必要なく無料で見学ができます。
階段を降りて右側はお手洗い、本堂は左側にあります。
水御堂（本堂）の拝観料は、大人400円、小人200円。
拝観時間は、9:00から17:00までとなっています。
御朱印もこちらの受付でお願いしていただけるようです。
受付で拝観料を収めたら、こちらで靴を脱いで本堂に上がります。
蓮池の楕円の形で、外周に沿う形で回廊が造られています。
壁が朱色に塗られているので、本堂内全体が朱色に染まっています。
回廊を少し進むと右手に御本尊の薬師如来像が祀られている内陣があります。
残念ながら本堂内部（内陣）は撮影禁止となっていますので、写真は受付で買った絵はがきを代用しています。
午後の西日が御本尊の後ろから本堂内に差し込み、本当に神々しい！
内陣の中も一面朱色に塗られているので、本堂全体が朱色に染まり、なんとも幻想的な空間になっています。
左には不動明王、右には弘法大師さまも。
本堂を出てそのまま回廊を進むと、御本尊の後ろ側に回ることができます。
ちょうど西日の時間帯だったので、格子のすき間から日の光がきれいに本堂内に差し込んできています。
季節にもよりますが、午後の3時～4時くらいにお参りするのがいいかもしれませんね。
この先に進むと先ほどの受付に出るのですが、靴箱まで靴なしで歩くことになりますので、ここで来た回廊を引き返します。
受付では絵はがきも売っています。1枚100円。
稲荷大神
水御堂に入るときに、最初にあった壁（俗界と聖界の境界）を入らず右側に行くと、「稲荷大神」が祀られています。
雰囲気のあるお稲荷さんです。水御堂のすぐ横なので、是非合わせて立ち寄ってください。
あわじ花へんろ・花の札所
本福寺水御堂は、あわじ花へんろ・花の札所の第6番になっています。
ソメイヨシノ（4月上旬）、スイレン（5～9月）、ハス（6～7月）
本福寺のハスは、大賀ハス（おおがはす）といって、約2000年前の地層から発見されたハスの実から発芽・開花という珍しい古代ハスだそうです。
本福寺水御堂の駐車場
本福寺水御堂には参拝者が無料で利用できる駐車場が2ヶ所あります。
本福寺の階段正面に、普通車7～8台停められる駐車場があります。
最後の坂を左に曲がると先ほどの駐車場で、右に曲がるともう一つ、広めの駐車場も用意されています。大型車などはこちらに停めることができます。
本福寺水御堂の基本情報・アクセス
基本情報
- 時間：9:00～17:00
- 定休日：無休
- 拝観料：大人400円、小人（中学生以下）200円
- 住所：兵庫県淡路市浦1310
- 駐車場：無料
アクセス
車でのアクセス
神戸淡路鳴門自動車道・東浦IC～（5分）
公共交通機関でのアクセス
・高速舞子から高速バス、「東浦バスターミナル」下車、徒歩（15分）
・あわ神あわ姫バス「浦港」下車、徒歩（10分）
