葦原国(あしはらのくに)
淡路島・おのころ島神社に行ったら、少し足をのばして「葦原国」(あしはらのくに)にも訪れてみてください。
「葦原国」は、国生み神話でイザナギノミコト・イザナミノミコトの二神がつくった日本国の別称。海辺に葦(アシ)が茂り、その中に五穀豊穣の沃土があるという意味です。
田んぼの中に浮かび上がる鳥居とこんもりと茂った森が独特な雰囲気を醸し出しています。
おのころ島神社の大鳥居から歩いて8分ほど場所。近くには「天の浮橋」(あめのうきはし、あまのうきはし)もありますので、散策がてら是非寄ってみてください。
葦原国の場所
おのころ島神社の公式サイトにわかりやすい地図が掲載されていますので、そちらでご紹介します。
大鳥居を出て、そのまま西にまっすぐ進むと、燈籠のあるT字路に当たります。
写真はT字路からいま来た道を振り返ったところ。道路左側に榎列小学校。道路の先はおのころ島神社です。
ちなみに石碑には「碬馭廬島神社」(おのころ島神社)と書かれています。
T字路を右に曲がるとすぐ榎列郵便局があすので、その手前の道を入ります。
道を進むと一面田んぼや畑の風景が広がっています。
田んぼの真ん中に木々が茂って見えるところが「葦原国」です。
緑の田んぼや玉ねぎ畑を眺めながら、のんびりと散策を楽しみます。癒される光景です。
田んぼの中に「おたまじゃくし?」と思ったら、「カブトエビ」が泳いでいました。
カブトエビは「生きた化石」とも言われ、祖先は2億年以上前の三葉虫なんだとか。
こうやってカブエトビが元気に泳いでいるということは無農薬の田んぼなんでしょうね。
葦原国を見学
「葦原国」に到着しました。周りを水路が囲み、葦が生えていますね。
案内板も用意されています。
古事記、日本書紀によると「天と地がひらけるはじめは、国土が浮き漂い遊漁が水の上に浮かぶようであった。その中から葦芽のようなものが生じて神となり、国常立尊(くにのとこたちのみこと)ともうしました。・・」以下、伊弉諾尊(いざなぎ)・伊弉冊尊(いざなみ)までを神代七代(かみよななよ)と称します。
このようなことから、葦原国は、海辺に葦が茂っていて、その中に五穀豊穣の沃土があるという、古代伝承にもとづく日本国の別の呼名とされています。
中の歌碑には「千早振る神代の昔あしはらをひらきそめし国常跡(くにのとこあと)」と刻まれています。
この肥沃な土地があるから、玉ねぎをはじめ淡路島には美味しい野菜が育つんですね。
小さなお社ですが、独特な雰囲気があります。
田んぼの中を汗をかきながら歩いてきましたが、木陰でちょっと気温も下がります。
この「葦原国」は、おこのろ島神社が「おのころ島」の候補地であることにちなんで江戸時代につくられたものだそうです。
「淡路名所図会」や「淡路国名所図絵」などにも取り上げられ、当時旅人を集める観光地として有名だったようですね。
正面から見ると、田んぼの中に浮かび上がって、雰囲気がありますよ。
近くには天の浮橋もあります
「葦原国」から歩いて5分ほどの場所に、国生み神話の伝承地「天の浮橋」があります。
近くなので是非ついでに寄ってみてください。
神社横には葦原国分社も
おのころ島神社をお詣りしても、あまり寄らない場所ですが、神社の裏側の五十鈴川沿いに「葦原国分社」もあります。
駐車場
「葦原国」には、駐車場はありません。
車の場合は、おのころ島神社の駐車場に車を停めて、歩いて見学に行きます。
おのころ島神社の大鳥居から「葦原国」までは歩いて8分ほどです。
葦原国の概要
時間:24時間見学可能
定休日:なし
参拝料:無料
駐車場:なし(おのころ島神社に駐車可能)
住所:兵庫県南あわじ市榎列大榎列
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