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徳島藩松帆台場跡(まつほだいばあと)淡路島・岩屋で砲台跡・火薬庫を見学

徳島藩松帆台場跡(まつほだいばあと)淡路島・岩屋で砲台跡・火薬庫を見学

徳島藩松帆台場跡(国指定史跡)

徳島藩松帆台場跡(とくしまはんまつほだいばあと)は、淡路島北端・岩屋の松帆崎にある砲台跡。

幕末時期、明石海峡を通り大阪湾に侵入してくる外国船に備えて、M字型土塁の巨大要塞が築かれ、13門もの大砲が配備されていました。

幕末の様子を今に伝える貴重な遺跡として、国の史跡に指定されています。

この場所は現在、ホテル「望楼 青海波(以前は、神戸製鋼の保養所「ゆうなぎ荘」でした)が建ち、また植物などに覆われており遺構はあまり観察できませんが、一部火薬庫の跡を見ることができます。

この場所は私有地のため無断での立入は禁止となっているのでご注意を。見学を希望される場合は「望桜 青海波」で事前に許可を得てください。

NHKで放送されたタモリさんの散策番組「ブラタモリ」でも紹介されていました。

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概要

徳島藩松帆台場跡の概要

ペリーが再来航して日米和親条約が締結されたり、またロシア軍艦ディアナ号が来航して開国を求めるなど、外国船の往来で緊張感の高まってきた幕末。

徳川幕府将軍家茂の命を受けた徳島藩が、明石海峡を通り大坂湾(大阪湾)に侵入してくる諸外国の船に備え、4年の歳月をかけて文久元年(1861年)に完成しました。

台場は明石海峡に突き出すようにM字型に土塁が築かれ、13門の大砲が設置されました。

明石海峡対岸の明石藩舞子台場跡と対になり挟み撃ちで外国船を迎撃することが目的でしたが、一度も使用されることはなかったようです。

火薬庫跡

火薬庫跡

石塁の内側には、火薬庫や弾薬庫などが設けられていましたが、いまも観察できるのがこちらの火薬庫跡です。

管理が行き届き、石垣もきれいに残っています。

火薬庫跡を上から

上から見学することもできます。

展望台

展望台への階段

火薬庫跡の両サイドに階段があり、海を見渡せる高台に上がることができます。

展望台

展望台になっていて、明石海峡から対岸の神戸・明石まで見渡すことができます。

この場所にずらりと砲台が設置され、明石海峡を防御していたんですね。

M字型土塁

M字型土塁

明石と岩屋を結ぶ高速船ジェノバラインに乗ると、台場跡を海側から見ることができます。

分かりにくいですが、建物の東側(写真の左側)の土が盛られている部分がM字の上側先っぽになるようですね。

明石港から岩屋港へ向かう船に乗ったら是非観察してみてください。※岩屋港発の船の場合は少しコースがそれるので遠目になります

松帆湊

松帆湊

県道側「望楼 青海波」の入口近くに池があります。

水がたまり草が茂っているので、パッと見ではただの池ですが、実はこちらも重要な施設「松帆湊」の遺跡なんです。

「松帆湊」は、陸の砲台からでは攻撃が届かない海上の敵艦船を迎撃するための御備船(バッテラー)を停泊する基地として、岩盤を掘って造られた人口の港です。

恵比須神社

恵比須神社

松帆の浦まで行ったら、近くにある恵比須神社にもちょっとご挨拶。

台場跡を少し東に行った海岸沿いにある小さな神社ですが、地元漁師さんの安全を守っている大切な神さまです。

由来について詳しいことが分かっていないのですが、一説では西宮神社(西宮のえべっさん)よりも歴史が古いとも。

海沿いにあり、明石海峡大橋と赤い鳥居の組み合わせが絶景ですね。

来ぬ人を まつほの浦の 夕なぎに 焼くやもしほの 身もこがれつつ

「来ぬ人を まつほの浦の 夕なぎに 焼くやもしほの 身もこがれつつ」

百人一首で藤原定家が詠んだ歌です。

海峡が荒れたときの風待ち、潮待ちをしたのが、松帆(待つ帆)の由来と言われています。

場所・アクセス・料金等

  • 料金:見学無料
  • 住所:兵庫県淡路市岩屋松帆
  • 駐車場:なし

この場所は私有地のため無断での立入は禁止となっているのでご注意を。見学を希望される場合は「望桜 青海波」で事前に許可を得てください。

車でのアクセス

・神戸淡路鳴門自動車道・淡路IC~(5分)

駐車場はありませんが、拝原水産の南側に釣りをする方が駐車できるスペースがあります。

ジェノバラインでのアクセス

あわ神あわ姫バス(反時計回り)「松帆浦」下車(2分)

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