鳴門海峡の渦潮を満喫しよう
淡路島から大鳴門橋を渡るとそこは徳島県の鳴門。
大鳴門橋にサイクリングロードができる計画も具体化してきており、今後、淡路島と鳴門がますます近くなります。
鳴門海峡の渦潮を見に行く場合、淡路島からであれば福良港(道の駅福良)から出航している「うずしおクルーズ」だけですが、鳴門に渡れば渦潮はすぐ目の前。
渦潮を見に行く船の種類も多く、展望台からも迫力の渦潮を眺めることができます。
今回は淡路島番外編として、鳴門の渦潮を特集します。
鳴門の渦潮を船から見る
渦潮を楽しむなら、やはり観潮船に乗って間近で渦潮を見るのが一番です。大迫力の渦潮を目の前で見ることができます。
淡路島から渦潮を見に行く
淡路島から鳴門の渦潮を見に行く場合は、南あわじ市福良から出航している「うずしおクルーズ」に乗船します。
うずしおクルーズ
500人が乗船できる大型の帆船型クルーズ船。1時間をかけて鳴門の渦潮を見に行く贅沢なクルーズツアーを楽しめます。
船上スタッフが観光スポットや渦潮の見どころを紹介してくれるので、渦潮観察だけでなく往復のクルージングも楽しめます。
大型船で揺れは少なく、高い場所から俯瞰して、渦潮を見つけやすいのもポイントです。
定員:咸臨丸500名(日本丸は700名)
所要時間:約60分
料金:大人2,500円、小学生1,000円、小学生未満は大人1名につき1名無料
予約:可能
淡路島「うずしおクルーズ」で世界最大の渦潮を見に行こう!(南あわじ市福良)
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鳴門から渦潮を見に行く
鳴門から渦潮を見に行く場合は、「うずしお汽船」「うずしお観潮船」の2種類(船は3種類)あります。
高速観潮船うずしお汽船
定員86名の小型船。小型船ならではの小回りの良さと海面からの距離が近いので渦潮を大迫力で楽しめます。
反面、揺れやすく風の向きによっては海水がかかることも。
港から渦潮ポイントまで近く、所要時間は約20分。高速でビューンとポイントまで行って10分ほど渦潮を堪能したら、ビューンと帰ってくるような感じです。
料金も比較的安く、気軽に渦潮を体験したい方におすすめです。
定員:86名
所要時間:約20分
料金:大人1,600円、小学生800円
予約:不可(当日受付順)
【うずしお汽船】大迫力の鳴門の渦潮を短時間で満喫(高速観潮船)
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うずしお観潮船
大型観潮船「わんだーなると」(定員399名)と、水中のうずしお観察もできる小型水中観潮船「アクアエディ」(定員46名)があります。
所要時間はわんだーなると約30分、アクアエディ約25分。わんだーなるとは予約不要ですが、アクアエディは事前に予約しておかないと乗船できません。
往復もゆっくり鳴門公園や播磨灘の景色を楽しめるので、観光船としての利用にもおすすめです。
わんだーなると
定員:399名
所要時間:約30分
料金:大人1,800円、小学生900円
予約:不可(各便、並んだ順)
アクアエディ
定員:46名
所要時間:約25分
料金:大人2,400円、小学生1,200円
予約:必要(予約がないと乗船できません)
【うずしお観潮船】大型船「わんだーなると」&水中観潮船「アクアエディ」
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大鳴門橋遊歩道 渦の道
ゆっくり渦潮を眺めてみたい方には、大鳴門橋の遊歩道「渦の道」があります。
450m先に展望室があり、海上45mの真上から渦潮を観察することができます。
4枚の大きなガラス床があり、激しい潮流が見えます。上にのるのはドキドキです。
営業時間:夏季(3月~9月)9:00~18:00(入場17:30まで)、GWと夏休み期間は8:00~19:00(入場18:30まで)、冬季(10月~2月)9:00~17:00(入場16:30まで)
休館日:3月、6月、9月、12月の第2月曜日
料金:大人510円、中高生410円、小学生260円
【大鳴門橋遊歩道 渦の道】ガラス床から見下ろす渦潮は大迫力!
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展望台から渦潮を見る
鳴門公園には、大鳴門橋や渦潮が見渡せる展望台があり、それぞれで素晴らしい景色が楽しめます。
鳴門山展望台
標高98.6mの鳴門山頂に設けられている展望台です。鳴門公園にある展望台の中でも一番高台にあり、公園や大鳴門橋を見渡す絶景が楽しめます。
千畳敷展望台
大鳴門橋を真正面に望む絶好のロケーションにある展望台。橋をバックに記念撮影するのにぴったりの場所です。飲食店やおみやげ屋も集まっています。
孫崎展望台(孫崎灯台)
島の北端にある、あまり訪れる人の多くない穴場的な展望台です。大鳴門橋の北側から迫力の渦潮が眺められます。
お茶屋展望台
大鳴門橋を南側から眺められる唯一の展望台。鳴門の渦潮と大鳴門橋を眺望する絶好の展望台で、写真撮影のベストスポットです。
エスカヒル鳴門
高低差34m、全長68mのロングエスカレーターで一気に展望台まで上がり、鳴門海峡を見下ろす絶景が楽しめます。大人400円、小・中学生100円。
鳴門公園の展望台、どこから渦潮を見る?(鳴門山・エスカヒル・千畳敷・孫崎・お茶園)
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渦潮について知る
渦潮の発生メカニズム
鳴門海峡は、幅が1.3kmしかなく、最深部80mもある特殊な地形をしており、満潮と干潮が同時に隣り合わせる不思議な環境が渦潮を発生させます。
渦潮を発生させる要因はいくつかありますが、一番大きな影響は潮の満ち引きによる海面の変化です。
鳴門海峡の太平洋側で満ちてきた潮は、大部分が大阪湾へ流れ込みます。大阪湾へ流れ込んだ潮は、淡路島を回り込んで明石海峡を通り水位の低い播磨灘へ流れ込みます。
この間、約5~6時間。播磨灘が満潮を迎えるころ、鳴門海峡の太平洋側では干潮を前に潮が引き始めています。
鳴門海峡を挟んで、播磨灘側は満潮・太平洋側は干潮と満潮干潮が同時に隣り合わせになり、境目では海面の高さに大きな落差が生じます。
今度は播磨灘に集まった海水が水位の低くなった太平洋側に流れようと、狭い鳴門海峡に一気に流れ込みます。
鳴門海峡は中央部が深く、両岸は浅い構造のため、中央部の非常に速い流れと比較的緩やかな両岸付近の流れの差から、渦潮が発生すると言われています。
渦潮のベストシーズンは?
鳴門海峡での渦潮を見るおすすめのシーズンは春と秋。潮の干満差が大きく大潮の頃には潮の流れが時速20kmにもなり、大きな渦潮が期待できます。
中でも、潮の流れが最も速くなる春(3月下旬から4月下旬)は、渦潮のベストシーズンと言えます。気候もよく船上でも気持ちよく過ごせます。
大きな渦潮はどうすれば見られる?
自然が相手なので大きな渦潮が見られるかどうかは運の部分も大きいですが、前もって潮見表を確認しておくことで、渦潮を見られる確率をあげることは可能です。
潮見表を見ると、どの日が大潮なのか、どの日・どの時間に大きな渦潮が期待できそうかが分かります。
一番のおすすめは「大潮」の日。1日の干満差が大きく、大きな渦潮が期待できます。また同じ日でも、満潮・干潮時に潮の流れが最も速くなるので、その前後1時間半が迫力のある大きな渦潮が出現する可能性が高くなります。
予想はしにくいですが、強風の日は波が高くなり、渦潮が見えにくいことがあります。
渦潮は満潮と干潮どちらが見やすい?
渦潮は干潮と満潮の前後に発生しますが、干潮・満潮で渦潮の場所が異なり、干潮時は鳴門側、満潮時は淡路島側で渦潮が発生します。
船に乗って海上から渦潮を見る場合は、渦潮の発生するポイントに船が行くので、どちらでもあまり差はありません。
展望台や渦の道から渦潮を見る場合は、鳴門側に渦潮が発生する干潮時が見やすいです。
特に、渦の道の展望室から渦潮を観察する場合、展望室の真下に渦潮が発生する干潮時がおすすめです。ガラス床から大迫力の渦潮を見ることができます。
おすすめの渦潮の楽しみ方は?
渦潮を楽しむなら、やはり観潮船に乗って間近で渦潮を見るのが一番です。大迫力の渦潮を目の前で見ることができます。
ゆっくり渦潮を眺めてみたい方には、大鳴門橋の遊歩道「渦の道」があります。真下に見える迫力の渦潮を楽しめますよ。
お得なセット券もありますので、是非どちらも体験してみてください。
鳴門公園内には展望台も点在しており、どこも絶景が楽しめます。タイミングが良ければ渦潮を見ることもできますし、大鳴門橋を見渡すことができ、写真撮影にもぴったりです。
(おまけ)大鳴門橋にサイクリングロード計画
大鳴門橋は2層構造になっていて、こちらは下層部分。上には自動車道が走っています。
ここに淡路島と鳴門を結ぶサイクリングロードをつくる計画も進んでおり、橋の上から自転車で渦潮を見ることができるようになる日も近いかもしれませんよ。
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