「うずしおクルーズ」で世界最大の渦潮を体験
淡路島・南あわじ市と鳴門市を挟む「鳴門海峡」といえば “うずしお”!
直径30mにもなる鳴門の巨大な“うずしお”は世界最大級。渦をまく姿は大迫力!
うずしおクルーズは、大鳴門橋の下、海上から大迫力のうずしおを間近に見ることができる体験ツアー。行き帰りの見どころも多く、ちょっとした船旅も楽しめます。
今回は淡路島・福良港から出航している「うずしおクルーズ」を体験レポートします。
うずしおクルーズの様子と併せて、スタッフの方から聞いたクルーズの楽しみ方、大きなうずしおに出会う方法などもご紹介します。
道の駅福良の福良港から出港
うずしおクルーズは「道の駅福良」に隣接する福良港から出航しています。道の駅なので駐車場は広く、無料で利用できます。
メイン館「なないろ館」の1階に受付があり、乗船もこちらから行います。
事前にWEB予約している場合は端末で発券します。予約していない場合も船に空きがあればこちらで当日券を購入することができます。
うずしおクルーズの所要時間
うずしおクルーズの所要時間は約60分です。
福良港を出港して、約20分で鳴門海峡に到着し、海峡の状況や他船の状況によっても変わりますが、20分ほど渦潮を見学します。その後、約20分で福良港まで帰ってきます。
咸臨丸でうずしおクルーズ
それではうずしおクルーズに出発です!
今日は大潮の翌日。干潮に近い時間の船にしたので大きな渦が期待できそうですよ。
今日乗船するクルーズ船は、左側に停泊している新型「咸臨丸(かんりんまる)」。
いつもは白い船体の「日本丸(にっぽんまる)」と「咸臨丸」が順番に出航するのですが、今の期間、特別に新旧「咸臨丸」が揃い踏み。なかなか見れない貴重な風景です。
出航すると、スタッフの皆さんが大きな手を振って見送ってくれます。「行ってきます!」
約60分のうずしおクルーズに出発です。
(追記)2023年からは、桟橋に4台のウォーターキャノンが設置され、クルーズの出航にあわせて水柱が空高く打ちあげられます。
3階の展望デッキ。広々としたオープンデッキで潮風が気持ちいいです。
うずしおスポットまでは約20分。
船上では、ガイドスタッフの方が見どころを紹介してくれるので、景色やスポットを眺めながらのんびり船旅を楽しむことができます。
船内にいても聞こえるので、うずしおスポットが近づくとアナウンスしてもらえます。
途中、前便のクルーズ船とすれ違うときには汽笛を鳴らしてお互いに挨拶。
汽笛に合わせて大きく手を振ります。向こうもみんなで振ってくれていますね。
渦潮スポット
大鳴門橋が見えてきたら、いよいよ渦潮スポットが近づいてきますよ。
橋に近づいてくると潮の流れが急に速くなってきました。
所々明るく青白くなっているのが“うずしお”の出来かけているところです。
橋の下に入ってくると、さらに潮流が激しくなってきます。
瀬戸内海と太平洋側の紀伊水道に干満差があることから、激しい潮流になるようなのですが、波がぶつかり合って海に段差ができています。
世界最大級のうずしお
うずしおが出ました!大きいですね。
鳴門海峡の渦潮は、イタリア・シチリア島の「メッシーナ海峡」、カナダの「セイモア海峡」とならび世界三大潮流の一つに数えられていて、中でもここ鳴門の渦は世界最大、直径30mの大きさにもなるようです。
ガイドスタッフの方が案内してくれるので、右へ左へと移動しながらうずしおを探します。
今日は強風で波が高いこともあって、渦になりそうでならない潮流も多いのですが、大迫力の動きなので見ていて全く退屈しません。うずしおを見つけたときの喜びはひとしおです。
大鳴門橋を真下から望む
大鳴門橋の下をくぐるので、橋の真下を望むことができます。
船に乗っているとマストが橋にぶつかりそうに見えてちょっとビクビク!
20分ほどうずしお観察をしたら、後ろ髪を引かれるように帰路に。福良港に戻ります。
帰りもスタッフの方がお出迎えしてくれます。あっという間の60分でした。
うずしおクルーズの楽しみ方
うずしおクルーズをより楽しむためのヒントをQ&A形式でご紹介します。
船内のどこが渦潮が見やすい?
クルーズ船には2階と3階に展望デッキがありますが、見やすいのは3階デッキです。
うずしお発生スポットでは、船も向きを変えながら進むので、左右どちらが見やすい等はないようです。
ガイドスタッフの方がどこに渦が発生しているか教えてくれるので、混雑していなければ、案内を聞きながら左右移動しながらうずしおを見ることができます。
船尾は左右どちらにうずしおが出ても見やすいですが、写真を撮るにはマストのロープがちょっと邪魔かもしれません。
うずしおのベストシーズンは?
鳴門海峡でのうずしおを見るおすすめのシーズンは春と秋。潮の干満差が大きく大潮の頃には潮の流れが時速20kmにもなり、大きなうずしおが期待できます。
中でも、潮の流れが最も速くなる春(3月下旬から4月下旬)は、うずしおのベストシーズンと言えます。気候もよく船上でも気持ちよく過ごせます。
雨の日はうずしおは見れない?
「雨の日は渦潮は見れない?」「クルーズ船は雨でも出るの?」と思われる方もおられますが、クルーズ船は雨の日も問題なく出航します。
雨がうずしおの発生に影響を与えることはほとんどありません。
ただし風を伴っているときは波がたち、うずしおがきれいに見えない場合が多くなります。
船は1階と2階があり、2階は屋根のないところもあるので、レインコートなど雨具を着て乗船する方がうずしおの観察がしやすいのでおすすめです。
咸臨丸?日本丸?どちらの船に乗る?
咸臨丸も日本丸も大きさはほぼ同じ。どちらも大型船なので渦の近くでも大きな揺れもなく安定しています。
料金も同じです。うずしおの見やすさも大きくは変わりませんので、船のデザインの好みや出航時間で選ぶと良いでしょう。
船は交互に出航します。クルーズの時間によっては、行き帰りに前便・後便の船とすれ違うので、海の上でどちらのクルーズ船の写真を撮りたいかで決めてもいいかもしれませんね。
咸臨丸
2021年に新たに造船された2代目咸臨丸。1860年に勝海舟によって日本人で初めて太平洋を横断してアメリカへ渡った蒸気帆船をモデルに再現したクルーズ船。レトロな雰囲気がテンションをあげてくれます。
船内には、空撮したうずしおを映し出すあわじスカイビューや大型タッチスクリーンに魚が泳ぐデジタルアクアリウムや、キッズコーナー&授乳室など最新の設備が整っています。
日本丸
日本を代表する練習用帆船のレプリカ船。少し古い船ですが、キャパも大きく定員は700人(咸臨丸は500人)。白い船体が青い海に映えます。
大きなうずしおはどうすれば見れる?
自然が相手なので大きなうずしおが見れるかどうかは運しだいですが、見れる確率をあげるには、うずしおクルーズのホームページで潮見表を確認するのが最重要です。
潮見表には、どの日が大潮なのか、どの日に大きなうずしおが期待できそうか、期待度が4段階で表されています。
一番のおすすめは「大潮」の日。1日の干満差が大きく、大きなうずしおが期待できます。また同じ日でも、満潮・干潮時に潮の流れが最も速くなるので、その前後1時間半が迫力のある大きなうずしおが出現する可能性が高くなります。
予想はしにくいですが、強風の日は波が高くなり、うずしおが見えにくい場合もあります。
うずしおクルーズ?うずしお観潮船?うずしお汽船?
淡路島からは、今回乗船した「うずしおクルーズ」ですが、徳島県鳴門市からもうずしおを見る「高速観潮船うずしお汽船」「うずしお観潮船」が出航しています。
うずしおクルーズ
500人が乗船できる大型の帆船型クルーズ船。所要時間は約60分。
ポイントまでゆっくり景色を楽しみながらのクルージングもでき、うずしお観察とクルーズを一緒に楽しみたい方には「うずしおクルーズ」がおすすめです。
高速観潮船うずしお汽船
定員86名の小型船。海面から近く迫力の渦潮が楽しめます。
渦潮まで近く所要時間は約20分。料金も安く、気軽に渦潮を体験したい方におすすめです。
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うずしお観潮船
大型観潮船「わんだーなると」(定員399名)と、水中のうずしお観察もできる小型水中観潮船「アクアエディ」(定員46名)があります。所要時間は約30分。
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うずしおクルーズの営業情報・アクセス
営業情報
- 営業時間:9:00~17:00
- 定休日:無休
- 料金:大人2,500円、小学生1,000円、小学生未満は大人1名につき1名無料
- 所要時間:約1時間
- 駐車料金:無料(乗用車49台)※道の駅福良
- 住所:兵庫県南あわじ市福良甲1528-1
アクセス
車でのアクセス
・神戸淡路鳴門自動車道・西淡三原IC~(15分)
・神戸淡路鳴門自動車道・淡路島南IC~(12分)
高速バスでのアクセス
「福良バスターミナル」からすぐ
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