淡路島の最強パワースポット・沼島
淡路島南部にある離島「沼島(ぬしま)」。
周囲10キロほどの小さな島ですが、国生み神話に登場する「おのころ島」だという伝説が残る島なんです。おのころ島の候補地はいろいろとありますが、中でも沼島は最有力候補地と言われています。
沼島の「沼」は「天の沼矛(あめのぬぼこ)」に由来するという説もあります。
そんな国生み神話の伝説の多く残る沼島ですが、意外と知っている人は少なく、「ぬましま?」と読まれてしまうことも。
沼島には、海から突き出した矛先のような巨大な奇岩「上立神岩」や、イザナギ・イザナミを祀る、その名もずばりの「おのころ神社」など、超パワースポットをはじめ、沼島八幡神社、弁財天神社、さや状褶曲など、見どころもいっぱいです。
今回は、そんな知る人ぞ知る沼島をご紹介。パワースポットあり、観光あり、グルメあり、自然あり、淡路島でも屈指の観光スポット「沼島」を是非満喫してください。
沼島とは
沼島(ぬしま)は、淡路島南の沖4.6キロに浮かぶ、周囲約10キロの離島です。
国生み神話では、イザナギノミコト・イザナミノミコトが生み出した最初の島を「おのころ島」と呼びますが、ここ沼島こそおのころ島であると語り継がれてきました。
おのころ島の候補地は淡路島内だけでもいくつかありますが、その中でも沼島は、国生み神話に関する伝説も数多く、おのころ島の最有力候補地と言われています。
地図で見ると、島の南端にあるこちら。南側に緑色に塗られた場所が「沼島」です。
上から見ると勾玉(まがたま)の形をしているのも特徴です。
沼島の行き方
沼島へは、淡路島南部、灘の土生港(はぶこう)から出ている沼島汽船に乗って行きます。
土生港から沼島港までは約10分。ちょっとした船旅も楽しめます。
料金(運賃)は、往復で920円(子供460円)です。
1日10往復。早朝から夕方まで1日中運航しているので日帰り観光にも便利です。
沼島への詳しい行き方はこちらの記事を参考にしてください。
淡路島・沼島への行き方(土生港⇔沼島港)車・バスでのアクセス方法
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沼島のマップ
沼島港についたら、沼島ターミナルセンターで「沼島観光ガイドマップ」をもらうと、沼島巡りに便利です。
基本的には、船の着いた沼島港(真ん中のくぼんでいる場所)を起点に動きます。
所要時間は、上立神岩・おのころ神社・沼島八幡神社・弁財天神社など主だった観光地をゆっくり散策して2時間ほどです。
島の外周約7.9キロの山道を歩いてハイキングすることもできます。(所要時間は約4時間)山道にトイレや売店などはありませんのでご注意を。
観光スポット(パワースポット)
沼島に行ったら是非行ってほしい観光スポットをご紹介します。
上立神岩
沼島観光では絶対外せないスポット「上立神岩(かみたてがみいわ)」。
沼島港から上立神岩までの所要時間は約25分。
沼島のシンボル的存在で、強力なパワースポットと呼ばれる「上立神岩」。海から矛先が突き出しているようにも見える、高さ30メートルの奇岩は迫力満点です。
「天の御柱」の伝説に加え、岩の真ん中に大きなハート型のくぼみが見えることから、縁結び・恋愛成就のパワースポットとしても人気です。
【上立神岩(かみたてがみいわ)】沼島のシンボル奇岩!国生み神話のパワースポット
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自凝神社(おのころ神社)
自凝神社(おのころ神社)は、「上立神岩(かみたてがみいわ)」と並んで人気のスポットです。
おのころ神社にはイザナギ・イザナミの二神が祀られています。地元では「おのころさん」と呼ばれ、山全体がご神体として信仰されています。
本殿から少し進むとイザナギ・イザナミの二神石像が建っています。
神体山からのエネルギーあふれるパワースポットで、日本最初の夫婦とされる二神が祀られる神社。縁結びや恋愛成就などにご利益があると言われています。
【自凝神社(おのころ神社)】イザナギ・イザナミを祀る沼島のパワースポット
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沼島八幡神社
沼島八幡神社は、室町時代中期、永享8年(1436年)に梶原俊景によって創建されたと言われています。
はるか昔から神域として信仰されてきた森の中にあり、境内裏には樹齢200年を超える木々が生い茂ります。
【淡路島・沼島八幡神社】神域の森に囲まれたパワースポット!春祭りも必見
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厳島神社(弁財天神社)
厳島神社は、沼島の玄関口・沼島港そばの高台にある神社で、通称「弁財天神社」。
御祭神は、市杵島姫命(イチキシマヒメノミコト)。アマテラス大神から生まれた宗像三女神の一柱で、強力なパワーを持った神様です。
小さな神社ですが、立派な黒松の大木や、沼島のほとんどの岩石を見ることができる石垣など見どころもあります。
山ノ大神社
山の中にずらりと鳥居が続く光景が神秘的な「山ノ大神社(やまのおおじんじゃ)」。
鳥居は日に焼けて少し黄色く変色していたり、中には倒れている鳥居もあり、不思議な雰囲気があります。
少し急な坂道を登って行くので健脚の方向けですが、上立神岩に行く途中から寄り道で行けますので、元気があれば行ってみてください。
【沼島・山ノ大神社】山の中に鳥居が立ち並ぶ神秘的な雰囲気が魅力
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その他の見どころ
梶原五輪塔(梶原景時の墓)
上立神岩に行くコースの途中に立ち寄れる「梶原五輪塔(かじはらごりんとう)」。
2基並ぶ五輪塔の右側が、平安時代~鎌倉時代にかけて活躍した武将「梶原景時(かじわらかげとき)」のお墓と言われています。
建てられたのが鎌倉時代初期と言われているので、800年くらい前のものということになります。歴史を感じますね。
八角井戸
「梶原五輪塔」のすぐ近くにある「八角井戸」。
沼島では井戸のことを川(かわ)と呼び、この井戸も別名「王川」。後醍醐天皇の皇太子の妃が沼島に漂着したときにこの井戸を使ったという伝説が残る有名な井戸です。
さや型褶曲
沼島港のすぐ前にある「沼島ターミナルセンター」にも必見のスポットがあります。
それが“1億年前の地球のしわ”とも言われる「さや型褶曲(さやがたしゅうきょく)」。
沼島以外では、フランス・カナダでしか見られないもので、地球の地殻変動が分かる、世界的にも貴重な資料となっています。
近くでじっくり見ることができる上に、直接手で触れることもできますよ。
【沼島】1億年前の地球のしわ「さや型褶曲(さやがたしゅうきょく)」に触ってみよう
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おすすめランチ
あさやま
あさやまは、漁師が営む民宿・お食事処です。夏には鱧料理。アジフライ定食や生たこ天ぷら定食など海鮮のほか、カツなどの定食も人気です。
営業時間:11:30~14:00
定休日:火曜日
住所:南あわじ市沼島206
木村屋旅館・お食事処太平(だいへい)
料理旅館「木村屋旅館」に併設される食事処太平(だいへい)。鱧ミニ御膳をはじめ、お造りセットやタコ天うどんセットなど、旬の地魚を中心としたメニューが揃います。
営業時間:11:30~14:00(L.O.13:30)
定休日:不定休
住所:南あわじ市沼島899
しらさき
しらさきは、民宿と割烹料理屋です。鱧フルコースや鱧蔵チャンコ鍋、お昼おまかせコースがいただけます。要予約。
営業時間:11:00~22:00
定休日:年中無休
住所:南あわじ市沼島824
水軍
水軍は、沼島八幡神社のすぐ近くにある海鮮料理店です。漁で取れた新鮮な魚介類を使用した海鮮料理が食べられます。
営業時間:11:30~14:30、土曜日はディナーもあり
定休日:水曜日
住所:南あわじ市沼島2402
吉甚 バッタリ・カフェ
吉甚(よしじん)バッタリ・カフェは、沼島で唯一のカフェです。コーヒーやソーダフロートなどのドリンクのほか、チーズナンドック・ピザなどがいただけます。
沼島おのころクルーズの受付もこちらです。
営業時間:10:30~17:00
定休日:月曜・水曜・木曜日
住所:南あわじ市沼島2400
沼島おのころクルーズ
徒歩での観光スポット巡りをご紹介しましたが、海岸線にも見どころがたくさんあります。
漁船に乗って、島をぐるりと回って、海岸沿いの奇岩や洞窟などを見ることができる「沼島おのころクルーズ」もおすすめです。
陸から見る上立神岩も素敵ですが、海から見るにもまた違った感動があります。ハート形の窪みも正面から見えますよ。
前日までの予約が必要ですが、当日でも対応できる場合もあります。
料金:大人3,000円、小学生1,500円、小学生未満無料(2名で小学生料金)
所要時間:約50分
沼島を満喫できましたか?
見どころいっぱいの沼島。いかがでしたか?
午前中に沼島に渡って、観光したり、ランチを食べたり。約4時間ほどで、たっぷり沼島を満喫できます。
淡路島を観光して、沼島を観光したことがないのは本当にもったいないですよ。
島中に国生み神話の伝説が残る神秘の島「沼島」。パワースポット巡りもかねて是非訪れてみてください。