洲本城跡の見どころ
洲本観光の人気スポット「洲本城跡」。日本最古の模擬天守や全国的にも貴重な登り石垣、立派な天守周りの石垣など見どころも多いお城です。
洲本城は、国の史跡に指定され、続日本100名城にも選ばれています。
天守からは洲本の街や大浜海岸などを見渡す見事な景色が広がります。
市街地からのアクセスもよく気軽に歴史に触れることができるスポットです。
洲本温泉のホテルからも歩いて行ける距離なので早朝の散歩などにもおすすめです。
洲本城跡の見どころや、最近人気の高い御城印やスタンプ情報、アクセス・駐車場情報など分かりやすくご紹介します。
約20分のハイキング
洲本城に登るルートはいくつかありますが、今回は大浜海水浴場近くのホテル「夢海游 淡路島」横にある三熊山登山口から登ります。
洲本城までは20分ほどのハイキング。子どもの足でゆっくり登っても30分もあれば登れそうです。
一本道なので迷うこともありませんが、道は斜面になっていて所々コケが生えている部分もあるので、雨の日など濡れている日は滑らないように注意して登る必要があります。
途中には、西登り石垣やスダジイの巨木など見どころもあり、のんびり森林浴を楽しみながらハイキングがてら洲本城に向かうことができます。
現存する貴重な登り石垣
こちらは西登り石垣。山麓から山頂に向けて石垣が通っています。
保存状態はあまりよくありませんが、全国にわずか3ヶ所しか残っていない貴重な登り石垣の1ヶ所がここ洲本城で見られます。
日本最古の模擬天守
ちょっと息が上がってきたころに洲本城に到着!
こちらの大石段を登って本丸に向かいます。石段は広く立派な石垣が見られます。
洲本城の天守に真正面からご対面です。
この天守は元々あるものではなく、昭和3年に建てられた模擬天守で、模擬天守としては日本最古なんです。
本丸をぐるっと回り階段を上って、天守下まで行くことができます。
天守の下にはベンチもあり、休憩をしながら眺望が楽しめるようになっています。
天守はもともと展望台として作られたみたいですが、現在は中に入ることはできなくなっています。
洲本城は桜の名所
洲本城跡は桜の名所としても人気です。
桜の時期には、洲本城天守と桜のコラボが楽しめます。
洲本八景にもなっている天守からの眺望
この場所からの眺望が素晴らしい!洲本の町並みから海の方まで見渡すことができます。
水軍の城として築かれた洲本城ならではの眺めと言えます。
こちらは西方面。まさに洲本一望といった感じです。淡路富士とも呼ばれる千山(せんざん)も見えていますね。
洲本市民広場の赤レンガの建物までよく見えますね。
広場ではちょうど「冬咲きチューリップショー」が開催されていました。
一足早い春を感じる「冬咲きチューリップショー」淡路島・洲本市民広場で開催(入場無料)
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一番の絶景は西の丸方向からの洲本城
本丸の天守台から間近に見るのもいいですが、洲本城を見る一番の絶景スポットは、西の丸に向かう道の途中にある残念石からの眺望。
海をバックにした洲本城を望むことができ、絶好のフォトスポットです。
茶屋「HANARE」は土日祝限定でオープン
本丸跡に、土日祝限定でオープンする茶屋「HANARE」もあります。
洲本城を眺めながら、焼きたてのぜんざいやみたらし団子、コーヒーがいただけます。
山のふもとにも洲本城(下の城)
洲本城は、山頂の城だけでなく、山のふもとの市街地にも洲本城(下の城)があるんです。
洲本城(下の城)も、桃山時代に上の城と一体として築城されました。
現存する石垣とお堀は、寛永年間(1630年代)以降、徳島藩・蜂須賀氏が淡路支配の拠点として築いたもの。
今ここは洲本市立淡路文化史料館、裁判所、神戸地検などに利用されています。
洲本城跡マップ・案内図
敷地が広く見どころも多い洲本城跡はゆっくりと全体を巡ってみるのが一番ですが、あまり時間の取れない方やいいところだけをさっと見て回りたいという方におすすめの見学ルートをご紹介します。
おすすめの見学ルート
③馬屋(月見台)
↓
①大手門跡
↓
⑮本丸大石段
↓
⑰本丸
↓
⑲本丸天守台
↓
㉔残念石
馬屋(月見台)の駐車場スタートの場合のモデルルートなので、登山道からの徒歩の場合は、反対に回ってください。また登山道途中には「西の登り石垣」を見ることもできます。(看板あり)
梅の時期なら、本丸から西の丸に向かう途中にある「三熊梅園」もおすすめです。
御城印・スタンプ情報
洲本城の御城印
洲本城の御城印は、先ほどご紹介した洲本城(下の城)の場所にある「淡路文化史料館」で購入することができます。
続日本100名城に選ばれた際に記念として作成された御城印で、2種類のデザインがあります。1枚200円。
御城印の購入は淡路文化史料館来館者限定ですが、入館料は不要。入口すぐ右手にある受付で購入することができます。
淡路文化史料館
開館時間 | 9:00~17:00 |
休館日 | 月曜日(祝休日のときは翌平日)、年末年始、臨時休館日 |
入館料 | 大人500円、高校生・大学生300円、小中学生150円 |
住所 | 兵庫県洲本市山手1-2-27 |
駐車場 | 無料(30台) |
URL | 淡路文化史料館 |
洲本城のスタンプ
洲本城の続日本100名城スタンプも御城印と同じく、「淡路文化史料館」で押すことができます。
スタンプは、入ってすぐのロビー受付に設置されており、入館料は不要です。
洲本城跡へのアクセス・駐車場
徒歩での行き方
徒歩で洲本城跡(上の城)に行くルートはいくつかありますが、一番分かりやすいのは、三熊山登山口からのルートです。
ホテル「夢海游 淡路島」のすぐ横にある登山口から登って、洲本城までは約20分。
ホテルの奥(写真の左側)に見えている斜面が三熊山登山口です。
洲本バスセンターから「夢海游 淡路島」までは徒歩で約12分。
「夢海游 淡路島」に宿泊する場合は無料の送迎バスも出ています。
駐車場
洲本城には駐車場が3ヶ所あり(「洲本城跡」の看板を曲がってからは2ヶ所)、全て無料で利用できます。
基本的にはカーナビの案内に従って、進める先まで進むと、馬屋(月見台)の駐車場に着きます。
この駐車場から天守までは徒歩で4分ほどで行くことができます。
馬屋(月見台)も展望台になっていて、サントピアマリーナ周辺がよく見えます。
奥には、友ヶ島や成ヶ島、うっすらとですが和歌山の方まで見渡せます。
洲本城の歴史
洲本城は、大永6年(1526年)淡路水軍を率いた安宅(あたぎ)氏によって築かれたのが始まりとされています。
その後城主になった、仙谷秀久(せんごく ひでひさ)により、四国攻めの前進基地・水軍の城として石垣の城が築き始められました。
次いで、脇坂保治(わきさか やすはる)により、現在見られる山頂部分の洲本城が整備されました。
慶長14年(1609年)に事実上の廃城となりましたが、その威容は今でも保ち続けられています。
洲本城跡の基本情報
標高133mの三熊山の山頂部に築かれる城跡。東西約800m、南北約600m、広さ278.5㎡にも及ぶ広大な敷地があります。
国の史跡に指定される城で、2018年に続日本100名城に選定。
営業情報
- 時間:24時間見学可能
- 定休日:なし
- 料金:無料
- 駐車場:無料
- 住所:兵庫県洲本市小路谷1272-2