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【北淡震災記念公園 野島断層保存館】見どころ紹介・断層断面観察・地震体験など

【北淡震災記念公園 野島断層保存館】見どころ紹介・断層断面観察・地震体験など

北淡震災記念公園の見どころ

北淡震災記念公園は、1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災で現れた断層を保存・展示してある施設です。

メイン館である「野島断層保存館」には、震源に最も近い断層「野島断層」の一部がそのまま保存され、断層の隆起やズレをリアルに観察することができます。

災害の痕跡として、実際にこの規模の断層を目の前で見ることはなかなかできない貴重な経験ができます。

また、「震災体験館」では、阪神・淡路大震災と東日本大震災の2つの地震体験ができ、地震の凄まじさや脅威を実際に体感できます。

ピラミッドの並ぶモニュメントやハート形のオブジェなどの写真スポット、淡路島グルメが楽しめるレストラン、物産館もあります。

2021年8月には、兵庫県初となるポケモンマンホール「ポケふた」も設置されましたので、行く際はお見逃しなく。

国道43号倒壊再現

国道43号倒壊再現

「野島断層保存館」のエントランスには、神戸市灘区、倒壊した国道43号陸橋と落下したトラックが再現されています。

震災のパネル

震災のパネル

入館すると、阪神・淡路大震災の様子がパネルで紹介されています。

倒壊した阪神高速や脱線した電車、途中階がつぶれた神戸市役所など、改めて震災の凄まじさを思い知りますね。

断層保存ゾーン「野島断層」

 「1995.1.17」「5時46分52秒」「マグニチュード7.3」

パネル展示のエリアから、続いて「断層保存ゾーン」に向かいます。

断層までの通路はちょっと怖いです。

「1995.1.17」「5時46分52秒」「マグニチュード7.3」

野島断層

通路を抜けると、地表に出てきた国指定天然記念物「野島断層」が広がります。

約10kmある野島断層の一部140mの上にカバーするように保存館が建ち、当時のまま断層が保存されています。

阪神・淡路大震災で現れた野島断層の中で、いまも地面のズレをはっきりと見ることができるのはこの断層保存ゾーンだけです。

断層の真上にあったアスファルト道路

断層の真上にあったアスファルト道路は、上下に50cm、右方向に最大1.3mもずれました。

案内板に当時のこの場所の写真がのっています。

保存されている断層はこの角度で走っています。見えている生垣やその先の家(メモリアルハウス)も保存されています。

ズレた側溝

側溝のズレもすごいですね。大きく向きが変わっています。

まっすぐに2段階に分かれた断層

まっすぐに2段階に分かれた断層。縦にそれぞれ50cm、最大25cmずれています。

断層同士に引っ張られ陥没

断層の上にあった地面が断層同士に引っ張られ陥没している部分もあります。

大きく横ズレしたあぜ道

あぜ道も断層を境に1.2mもずれています。同じ色同士が元々の場所です。

大きく横ズレしている様子がよく分かります。

平らな稜線が断層の特徴

保存館から外の山が見やすいように窓が大きく取られています。普通の円錐型の山ではなく、稜線が平らに続いているように見えますが、これが断層の特徴です。

淡路島は元々は大きな湖の底だったのですが、断層の力によって長い時間をかけて今の淡路島になりました。平らな稜線はプレートとプレートに押し合う力で隆起して形成されたものなんですね。

断層のトレンチ

断層保存ゾーンの南端にあるトレンチ(溝)も是非見て欲しい場所です。

普段はなかなか見ることができない断層の側面を観察することができます。ずれた地層の境い目(野島断層)がはっきりと分かります。

しかも断層は生き物。活断層型地震の周期は1000年~と言われているので、すぐに動き出すことはありませんが、また大きく活動するときが必ず来ると考えると地球規模の壮大さを感じます。

断層の様子を写真でご紹介しましたが、写真で見るのと実際に見るのとスケール感が全然違います。是非実際に足を運んで生で断層の姿を見てください。

神戸の壁

神戸の壁

野島断層保存館を出ると「神戸の壁」があります。

「神戸の壁」は、1945年の第二次世界大戦中の神戸大空襲に耐え残った、神戸市長田区若松町の公設市場にあった防火壁です。

また、長田は阪神・淡路大震災の際にも大きな被害を受け、多くの建物が倒壊全焼しましたが、その時にも倒壊・延焼することなく耐え残りました。

震災の記憶を残す遺構として、「神戸の壁」と名付けられ、兵庫県津名町(現淡路市)を経て、現在はここ北淡震災記念公園に保存されています。

メモリアルハウス

メモリアルハウス

地震断層の真横にあった家が「メモリアルハウス」として保存・公開されています。

震災当時の散らかったキッチンや地震発生時間で止まった時計

震災当時の散らかった台所の様子や地震発生時間で止まった時計などが再現されて公開されています。

大きくずれた外壁

外壁も“くの字”に大きくずれているのが分かります。

1m以上も横ズレすほどの大地震だったのに、建物はほとんどそのままの形で残っているというのがすごいですね。

震災体験館

震災体験館

揺れ体験は終了しました。VRを使った地震体験が導入される予定です。

「震災体験館」では、阪神・淡路大震災と東日本大震災の2つの地震体験ができます。

阪神・淡路大震災を体験してみましたが、すごい横揺れです。

モニターにはテレビのニュースが映し出され、地震体験中に「午前5時46分ごろ関西地域で強い地震がありました」という放送が流れるのが妙にリアルで怖いです。

見学の所要時間

野島断層保存館見学の所要時間は30分から60分ほど。

断層保存ゾーン~メモリアルハウス~震災体験館を普通に見学して30分ほど。

ルート上には、パネル展示や説明ボード、体験装置などもあり、丁寧に読んだりしながら見学していくと1時間ほどの所要時間になります。

憩いの広場

北淡震災記念公園内には「憩いの広場」があり、丘の上にハートのオブジェやモニュメントが展示されています。見学後のちょっとした癒しにぴったりです。

ハートのオブジェ

ハートのオブジェ

北淡淡震災記念公園の中にあるハートのオブジェ「北淡の夕日:明日の希望」。

海を見渡す小高い丘の上にあるので、海をバックにフォトジェニックな写真が撮影できます。播磨灘に沈む夕日は絶景ですよ。

べっちゃないロック

べっちゃないロック

ハートのオブジェのすぐ横にあるピラミッド型のオブジェ「べっちゃないロック」

「べっちゃない」とは、淡路島の方言で「大丈夫」や「たいしたことがない」といった意味の言葉です。

ポケモンマンホール「ポケふた」

「べっちゃないロック」のすぐ前には、世界に1枚だけのマンホールがあります。

これは2021年8月に設置されたポケモンマンホール「ポケふた」。

現時点で兵庫県内に設置されているのは、ここ「北淡震災記念公園」にある1枚を含めて淡路島にある3枚だけ。

ポケモンマンホール「ポケふた」

北淡震災記念公園にいるのは、「ベイリーフ」と「フレフワン」。

ほかにも、道の駅あわじ、パルシェ香りの館・香りの湯にもそれぞれ1枚ずつ設置されていますので、行く機会があればチェックしてみてください。

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淡路島のおみやげやグルメも楽しめる

物産館Hokudan

北淡震災記念公園には、物産館もあり、定番の玉ねぎスープやたこせんべいのほか、地酒、お香、ドレッシング・ソースなど淡路のおみやげもいろいろ買えます。

軽食コーナーでは、びわソフフトクリームが人気のようです。

レストランもあり、食の宝庫・淡路島の食材を使ったご当地グルメがいただけます。
シーズンであれば「生しらす丼」も是非!

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北淡震災記念公園

北淡震災記念公園

営業情報

  • 営業時間:9:00~17:00
  • 定休日:1月~11月は無休(12月下旬に臨時休業あり)
  • 入館料:大人730円、中高生310円、小学生260円
  • 駐車料金:無料(普通車200台)
  • 住所:兵庫県淡路市小倉177

アクセス

車でのアクセス

神戸淡路鳴門自動車道・北淡IC~県道31号線(10分)

高速バスでのアクセス

北淡ICから、あわ神あわ姫バス「震災記念公園施設前」まで(20分)~徒歩3分

ジェノバラインでのアクセス

岩屋港から、あわ神あわ姫バス「震災記念公園施設前」まで(20分)~徒歩3分

記事は作成時の情報をもとにして掲載されています。記事内容をもとにご判断される際には、公式サイトなどから最新の情報を入手してご確認ください。



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