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【旧益習館庭園】日本最大級の巨石を配した武家庭園|淡路島洲本市(国名勝)

【旧益習館庭園】日本最大級の巨石を配した武家庭園|淡路島洲本市(国名勝)

旧益習館庭園

旧益習館庭園(きゅうえきしゅうかんていえん)は、淡路島・洲本市にある武家庭園です。

江戸時代前期、淡路国を治めた稲田氏の屋敷に造られた池泉回遊式庭園で、高さ約4m、幅約5.8mの日本最大級の巨石が配置された迫力の庭園が見られます。

淡路島を代表する武家庭園として、2019年には国指定の名勝にも指定されています。

洲本レトロこみちの終着点近くにあるので観光のついでに是非立ち寄ってみてください。

庭園は、土日祝日のみ公開されていて、見学は無料です。

旧益習館庭園の受付

左の受付でパンフレットを受け取ってから入園します。

池泉回遊式庭園

池泉回遊式庭園

塀に囲われた入口から庭園に入ると、山を背景にした臨場感ある風景が広がります。

庭園は池泉回遊式で造られていて、大きな池の周りに園路があります。

ちょっと写真では分かりにくいですが、奥に見えているのは、三熊山と洲本城です。

日本最大級の巨石の庭園

日本最大級の巨石の庭園

庭園の特徴は、なんと言っても池に配置されている巨石。高さ約4m、幅約5.8mあり、日本の庭石では最大級の大きさのようです。

城下町建設時の石切場であった場所で、城下町建設後に庭園として造り変えられたという、非常に珍しい庭園です。

普通はこの大きさの石を庭園に使おうという発想はなかなか出てこないでしょうね。それにしてもすごい迫力です。

後世に改変されている部分はありますが、当時の庭園の姿が守られ、芸術上・鑑賞上・学術上の価値があることから、2019年に淡路島の庭園としては初の国名勝に指定されました。

築山にも登れます

曲田山・三熊山が借景になり、庭の裏手は緑豊かです。

回遊式の庭園になっているので、巨石裏側の築山にも登ることができます。

築山にも巨石がゴロゴロとしています。緑と岩のコントラストがいいですね。

下屋敷通に残る稲田家臣屋敷跡庭園

曲田山山裾の下屋敷通には、益習館のほかにも稲田氏の別荘や家臣たちの武家屋敷があり、屋敷ごとに庭園が築かれていたそうです。

現存している庭園もあるようなのですが、残念ながら非公開となっており、ここ旧益習館庭園だけが一般公開され、貴重な歴史文化遺産を見学することができます。

巨大な石燈籠

巨大な石燈籠

庭園に入ってすぐに気になっていたこちらの石灯籠。

高さ4mほどあるようで、こちらも大きな石で組まれています。

庭園でこんな大きな石灯籠は見たことがありませんね。

益習館跡について

益習館跡について

徳島藩の筆頭家老だった稲田氏が、江戸時代前期、下屋敷に建てた西荘(別荘)に造った庭園と言われています。

「益習館」というのは、後に西荘に移ってきた学問所の名前なんですね。

儒学や漢学、兵学や武術など子弟教育のために設けられた私塾で、有名な思想家・頼山陽(らいさんよう)が訪れ、また幕末には、桂小五郎・西郷隆盛・山縣有朋など幕末の志士たちも滞在していたようです。

益習館は明治3年(1870年)に起こった、「庚午事変(稲田騒動)」によって残念ながら焼失してしまいましたが、庭園はほぼ当時のまま残されています。

見学の所要時間

旧益習館庭園の見学にかかる所要時間は、ゆっくり見て周って10分ほど。

通常混雑することもないので、自分のペースで見学できると思います。

洲本レトロこみちの終着点すぐそばにあるので、散歩がてら立ち寄ってみてください。

ライトアップ

毎年、11月中旬から12月上旬にかけて「夜のライトアップ」が開催され、豪壮な武家庭園が幻想的に照らし出されます。

三熊山には明るく浮かぶ洲本城跡と、静寂の水面に映る巨石や鮮やかな紅葉など、昼間とはまた違った庭園の独特な風景が楽しめます。

併設の書院には普段は入ることができませんが、秋のライトアップ期間には、書院の中から庭園の景色を眺めることができます。

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駐車場

旧益習館庭園には、駐車場はありません。車の場合は近隣のパーキングを利用します。

自転車・二輪車は、すぐ横の曲田山登山口に駐輪スペースがあります。

旧益習館庭園の基本情報・アクセス

旧益習館庭園

基本情報

  • 開園日:土・日・祝日
  • 開園時間:10:00~16:00
  • 入場料:無料
  • 駐車場:なし、近隣の駐車場を利用
  • 住所:兵庫県洲本市山手三丁目地内

アクセス

車でのアクセス

神戸淡路鳴門自動車道・洲本IC~(15分)

高速バスでのアクセス

「洲本バスセンター」下車後徒歩(12分)

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