淡路島で自衛隊航空機を見学
淡路島にある、精密加工「ミツ精機 株式会社」本社・多賀工場に自衛隊航空機の見学に行ってきました。
社屋内にある通称「翼の広場」で、自衛隊航空機が展示され、一般にも公開されています。
ヘリコプターや戦闘機、偵察機など屋外・屋内あわせて7台の自衛隊機が展示され、受付をすれば、無料で見学することができます。
展示されている航空機はいずれもきれいに保存整備されています。自衛隊の航空機を間近に見て、実機に触れて、機体によっては操縦席に乗り込むこともできます。
なかなか見応えのある展示で、これを無料で公開してくれているご厚意に感謝ですね。
ミツ精機
ミツ精機は、1933年に三津鉄工所として創業。航空機や産業機械等の精密加工を行う会社です。
社屋内に展示スペースである通称「翼の広場」が設けられ、「航空機部品製作における品質の向上」「航空科学教育の普及」「航空思想の向上」を目的に自衛隊航空機の展示・一般公開が行われています。
見学は無料ですが、門を入って左手にある建物で受付が必要です。(氏名・連絡先を記帳)
見学は、営業時間内の8時から17時まで。土日祝日は見学できませんのでご注意を。
屋外展示
屋外敷地には、自衛隊から貸与された5機の航空機が展示されています。
UH-1H 多用途ヘリコプター(陸上自衛隊)
アメリカ陸軍向けに開発されたこのヘリコプターは、10,000機以上が生産され、現在でも傑作機として活躍を続ける世界で最も有名なヘリコプターです。
陸上自衛隊では 1991年までに133機が導入され、人員輸送、物資輸送、救難等さまざまな任務に幅広く活躍しています。
きれいに保存・整備された実機を間近に見学することができます。
細かい部分を観察したり、機体に触れることもできるので、自衛隊機や航空機が好きな方には堪らない場所ではないでしょうか。
T-1B ジェット練習機(航空自衛隊)
航空自衛隊ファイターパイロットの育成に欠かせない、初等教育向けに開発された日本初の国産ジェット機です。A/B型を併せ66機が生産されました。
練習機の為、通常武装はしていませんが、有事の際には機関砲と主翼下面にはミサイル、ロケット弾を搭載することができます。
機体横には階段もあり、ハッチまで上がって見学することができます。
それぞれの機体には解説ボードもあります。
F-1 支援戦闘機(航空自衛隊)
支援戦闘機として開発されたF-1は、我が国初の超音速戦闘機です。1987年までに77機が生産されました。本機207号機は、4,050時間の飛行任務を完了し、防衛省航空幕僚長より当社に貸与されました。
屋内展示場には、F-1戦闘機の透視図や、搭載されているTF40型エンジン(呼称:アドア)の実物も展示されていています。
LR-1 連絡偵察機(陸上自衛隊)
陸上自衛隊向けに採用が決定した双発ターボ プロップ機LR-1は、1984年までに20機が導入されました。
乗員2名を含む最大7名の乗客を収容することが可能で、連絡偵察機として各方面航空隊、ヘリコプター団に配備されている他、基地間のVIP輸送などにも用いられています。
日の丸の斜め下には偵察用のカメラを装備する窓も見えます。
KV-107A ヘリコプター(陸上自衛隊)
陸・海・空3自衛隊に共通して採用された航空機は、現在ではこの「バートトル」シリーズのみで、陸上自衛隊へは最終的に60機が導入されました。
この51816号機は、沖縄での洋上運用を考慮して大型のスポンソン・タンクが装備されています。兵員26名を収容できるなど、極めて大きな輸送力を有するヘリコプターです。
大迫力の機体!足元から操縦席を覗くこともできます。
また、屋内展示場には、このヘリコプターに搭載されていたエンジン1基が取り外されて展示されています。こちらも必見ですよ。
屋内展示
受付をした建物の1階が屋内展示場になっていて、2機の自衛隊機、エンジン、プロペラなどが展示されています。
展示されているOH-6D観測ヘリコプターは、操縦席に座ることもできます。
計器類やスイッチなども見学できます。操縦桿を握れば、テンションも上がります!
航空機のエンジンなどのほかにも、人工衛星に搭載される部品などの展示もされています。
所要時間
見学の所要時間は、屋外・屋内、解説をしっかり読みながら巡って30分~40分ほど。
私の場合、写真撮影を楽しんだり、興味のある機体をちょっとゆっくり観察したりで、1時間ほどの滞在でした。
ミツ精機 航空機展示場 翼の広場
営業時間:8:00~17:00
休館日:土曜日・日曜日
料金:無料
予約:10名以上の場合は事前予約が必要
場所:ミツ精機株式会社 多賀工場に併設
住所:兵庫県淡路市下河合301番地