岩屋港近くにあるパワースポット「絵島」
淡路島の船の玄関口、高速船のジェノバラインが発着する岩屋港のすぐそばに「絵島(えしま)」という奇岩の小島があります。
「絵島」は、古事記「国生み」神話でイザナギとイザナミが最初に作った「オノコロ島」伝承地の一つとも言われ、『日本発祥の地』なのでは?と人気のパワースポットです。
今も美しい姿を残す「絵島」ですが、平家物語でも平清盛が月を愛でた場所として「月見」の巻にも登場するほど昔から月の名所でした。
島には上陸できませんが、橋を渡った先から、2千万年以上も前の地層が露出した岩肌の浸食模様を観察することができます。
岩屋港の目の前にありすぐ行ける場所ですので、ジェノバラインの待ち時間などに是非訪れてみてください。
2022年3月1日、兵庫県史跡名勝天然記念物に指定されました
岩屋港の目の前に景勝地
岩屋港にある岩屋ポートビルの正面を出て、横断歩道を渡った先に、すぐ「絵島」が見えてきます。
絵島にかかる橋
もともとは陸続きだったのですが、(大昔の話ですが)波に浸食されて島になったそうです。絵島までは石造りの橋がかかっています。
以前は上陸することができたのですが、危険なため、現在は橋を渡った先に行けなくなっています。
2千年前の珍しい地層
上陸はできませんが、橋の先から地層を観察することは可能です。
2千万年以上前の砂岩層が露出した地質学的にも珍しい地層のようで、岩肌のしま模様が特徴的です。
オレンジぽい色は地層に含まれる鉄分によって変色したものだとか。
西行や平清盛も詠んだ月見の名所
橋の入り口にある案内板がありました。
新古今集で有名な歌人・西行が詠んだ和歌が書かれています。
「千鳥なく 絵島の浦に すむ月を 波に移して 見るこよひかな」(山家集)
(千鳥の鳴いている絵島の浦の澄んだ月を、波に映して見ている。今夜の絵島は何と美しいことであろうか。)
「平家物語」でも平清盛が月を愛でた場所として「月見」の巻にも登場しており、昔から月見の名所として知られた美しい島だったようです。
頂上には平清盛ゆかりの鳥居
頂上に小さな鳥居が見えます。
平清盛が、「大輪田泊(おおわだのとまり)」という港を造る際に人柱の代わりとなった小姓 松王丸を供養するために、清盛と松王丸の二人がともに愛した絵島に祀ったものと言われています。
オノコロ島伝承地として人気のパワースポット
古事記「国生み」神話で、イザナギとイザナミの二神が最初に作った島が「オノコロ島」。この「オノコロ島」から、淡路島を生み出し、その後日本列島を生んでいったと言われています。
「絵島」は、「オノコロ島」伝承地の一つとも言われ、『日本発祥の地』なのでは?と人気のパワースポットです。
「ここから日本が始まったのかも」と思いをはせていると不思議と力がわいてきませんか?
「アワイチ」モニュメントが設置されました
サイクリストに人気の「アワイチ」(淡路島の外周を一周するサイクリングコース)のスタート地点(ゴール地点)となる淡路ジェノバラインの岩屋港。
絵島が見える岩屋港前の広場に「アワイチ」モニュメントが設置されました。
モニュメントの両サイドにはタイヤをはめ込める切込みがあって、自転車を立てて記念撮影ができます。
絵島
夕陽に照らされる絵島も絵になりますね。
営業情報
- 観覧時間:24時間※現在上陸はできません
- 定休日:なし
- 料金:無料
- 駐車料金:岩屋ポートビル駐車場(1時間無料)
- 住所:兵庫県淡路市岩屋884-4
アクセス
車でのアクセス
神戸淡路鳴門自動車道・淡路IC~5分
高速バスでのアクセス
淡路ICから無料シャトルバスで「岩屋ポートビル」まで
ジェノバラインでのアクセス
ジェノバラインを下船した岩屋港すぐ
淡路島はパワースポットがいっぱい!島内のおすすめスポットをご紹介!
【淡路島パワースポット】観光にもおすすめの神社・スポット11選
続きを見る