若人の広場公園
「若人の広場公園(わこうどのひろばこうえん)」は、淡路島南部・南あわじ市にある公園です。
恒久平和を願う施設として建設されましたが、阪神淡路大震災で被災し閉鎖。2015年に今の公園に再整備されました。
世界的建築家・丹下健三氏の設計した記念塔や建物などの名建築を間近に見ることができる、知る人ぞ知る施設です。
展望台からは、鳴門海峡や福良湾、阿万・吹上浜、内陸部の田園風景まで、360度の大パノラマが楽しめます。
淡路島の中でもここまで景色を満喫できるスポットはないと思います。
あまり有名なスポットではないので訪れる人も少なく、まさに超穴場の観光スポットです。
若人の広場公園のマップ
マップの上が東側になり福良方面。
東側には公園やステージがあり、イベントスペースになっています。
一番西側(マップの下側)に駐車場があるのでここに駐車します。
中央辺りを進むと、展示室、展望台、記念塔などがあります。
世界的建築家・丹下健三氏の名建築
駐車場から坂道を登っていくと、石垣のような建物が出てきました。
この建物は、世界的建築家・丹下健三氏の設計で建築されました。
竣工は1967年(昭和42年)。丹下氏最盛期といえる期間に完成した作品なのですが、氏の意向で長らく紹介されず、隠れた名建築として知る人ぞ知る施設となっています。
石積みで覆われた建物は、実際に目の前で見ると、なかなかの迫力です。
中は展示室、屋上は展望台になっています。
絶景の屋上展望台
展望台からの景色は絶景!淡路島でも屈指の展望台ではないでしょうか。
鳴門海峡や徳島方面、大鳴門橋まで見渡すことができます。
望遠レンズがあれば、大鳴門橋の下に発生している渦潮まで見えそうです。
反対側に目を向ければ淡路島の田園風景が広がります。
海に囲まれた淡路島では海の絶景はいろいろと見る場所がありますが、こんな田園風景を上から眺められる場所は少ないですよね。
建物の中は展示室になっています
若人の広場は、若者の意志や戦争の悲惨さを後世に伝え、恒久平和を願い誓う施設として建設されました。
建物の中は展示室になっていて、戦争当時の資料や写真が展示されています。
塹壕をモチーフにした内部は、石垣があったり、天井が湾曲していたり、ここにも丹下氏の凝った設計が見られます。
記念塔
展示室から園路を渡って記念塔に向かいます。
若人の広場公園は、あわじ花へんろ・花の札所の第67番になっていて、春には、カワズザクラ、ハチスカザクラ、ソメイヨシノが順番に咲き、なかなか見応えがあります。
空に向かってそびえたつ、若人の広場公園のシンボル的存在の記念塔。
この記念塔も丹下健三氏の設計です。ペン先がモチーフの作品で、高さは25メートルもあります。
間近で見ると大迫力です。
石碑には「若人よ 天と地をつなぐ灯たれ」と書かれ、「永遠の灯(ともしび)」が灯されています。
塔の裏側に回り込んで見るとまた違った印象。複雑な曲線美を楽しめます。
この場所からも絶景が楽しめます。福良湾を眺める絶好のロケーションです。
手前には「淡路じゃのひれアウトドアリゾート」も見えていますね。
渦潮を見に行く「うずしおクルーズ」もちょうど通っていました。
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公園も併設
駐車場と反対側には気持ちよさそうな公園がありました。
ステージなどもあり、イベントなども開催されているようです。
芝生敷きになっていて、ワンちゃんが走り回るのに良さそうですが、残念ながら園内ではペットを放すのは禁止になっています。
駐車場
駐車場(中央駐車場)は12台停められるスペースがあります。
バスが停められるスペースや障がい者用の駐車スペースも用意されています。
駐車場も絶景スポットなんです。「ひょうごの景観ビューポイント150選」にも選ばれていて、鳴門海峡から四国の方まできれいな景観が楽しめます。
ちなみに、公園(イベントスペース)側にも駐車場があり、15台ほど駐車できます。
ただし、こちらは公園ゾーン駐車場で、記念塔や展示室を利用する場合は、先ほどご紹介した中央駐車場を利用します。
若人の広場公園の基本情報
営業情報
- 時間:9:00~17:00
- 定休日:なし
- 料金:無料
- 住所:兵庫県南あわじ市阿万塩屋町2658番地7
- 駐車場:あり(無料)
アクセス
車でのアクセス
・神戸淡路鳴門自動車道・西淡三原IC~(25分)
・神戸淡路鳴門自動車道・淡路島南IC~(20分)
公共機関でのアクセス
らん・らんバス南北幹線(すいせん号)「佐野」下車、徒歩(35分)