バイクでアワイチ(淡路島一周)
今回はバイクで淡路島を一周するアワイチをご紹介します。
アワイチとは、本来は、自転車で淡路島の外周150kmを時計回りに一周するサイクリングコースのことを指します。
バイクでアワイチは、このサイクリングコースをバイクで走ろうというもの。
自転車で淡路島を一周するには、速い方でも5時間、初心者~中級者の方だと休憩をしながら10時間くらいかけて周るのが一般的です。
一周150kmというと、自転車での走破はかなり大変そうですが、バイクであれば気軽に走れる距離です。
バイクでぐるりと淡路島を走るだけなら4時間ほど。途中、アワイチのコースから外れて気軽に寄り道をする余裕もたっぷりあります。
アワイチのコースは、海あり、峠あり、絶景あり、観光スポットあり、そしてグルメあり、と楽しみがいっぱいです。
自転車だけでなく、バイクの方も、是非アワイチやってみてください!
淡路島へのバイクでのアクセス方法
126cc以上のバイク(二輪自動車)は、神戸淡路鳴門自動車道の通行が可能ですので、明石海峡大橋(神戸淡路鳴門自動車道)を通って、淡路島へアクセスします。
125cc以下の小型バイクは、神戸淡路鳴門自動車道を通行することができませんので、明石港から出ている高速船ジェノバラインで淡路島(岩屋港)へアクセスします。
淡路島へのアクセス方法と料金|車・バイク・自転車・高速バス・高速船
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バイクで淡路島へ渡る際の注意点
バイクで淡路島へ渡る際に注意点があります。
126cc以上のバイク(二輪自動車)
明石海峡大橋(神戸淡路鳴門自動車道)は、海峡の上に通っていることから風が強く吹きます。橋を渡る際は横風に煽られないよう十分注意して走行してください。
また、海峡部強風時に二輪車通行止めという規制があり、一定以上の風速時には通行止めになりバイクでの通行ができなくなることがあります。
台風等ある程度強風の予測が立てられますので、淡路島へ行ったものの帰れないということは少ないと思いますが、本四高速の通行止め情報のご確認を忘れずに行ってください。
125cc以下の小型バイク
高速船ジェノバラインで小型バイクが積載できるのは、「まりんあわじ」という大型船一隻です。
「まりんあわじ」は、例年6月から7月にかけて、3週間~4週間ほどドック(定期検査)があり、その期間は他の船が運航されます。
そのため、ドック期間中は、バイクで淡路島へ渡ることができません。
ドックの予定は2週間ほど前には発表されますので、淡路ジェノバラインのホームページをご確認ください。
アワイチのコースマップ
淡路島観光協会から、サイクリスト向けのサイクリングマップが発行されています。
基本的には、時計回りに島の外周を周るので、自転車と同じコースを走ります。
アワイチのコースや区間距離、主要な観光スポット、公衆トイレの場所などが載っており、ライダーの皆さんにも役立つ内容となっています。
定番の立ち寄りスポット
アワイチの定番立ち寄りスポットをご紹介します。
道の駅あわじ
明石海峡大橋の根元にある「道の駅あわじ」をアワイチのスタート地点にするライダーさんが多いようです。
朝早いと空いていないお店も多いですが、まずは明石海峡大橋を間近に眺めて気分を高めます。トイレもここで済ませておきましょう。
住所:兵庫県淡路市岩屋1873-1
駐車場:バイク専用置場あり(無料)
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道の駅東浦ターミナルパーク
アワイチのルート上にある道の駅です。
淡路島で獲れた生のたこ・いかを1匹まるごと使った「たこ姿焼き」「いか姿焼き」が名物です。
※最近タコが不漁で、「いか姿焼き」のみのときが多いようです
住所:兵庫県淡路市浦648
駐車場:無料
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洲本城跡
洲本市を代表する観光スポット「洲本城跡」。
三熊山の山頂部にあるので、自転車では立ち寄るのは大変ですが、バイクなら気軽に寄り道ができます。
天守は後から作られた模擬天守ですが、石垣はかなり立派。また、天守からは洲本の街や大浜海岸などを見渡す見事な景色が広がります。
住所:兵庫県洲本市小路谷1272-2
駐車場:無料
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生石公園
「生石公園(おいしこうえん)」は由良要塞跡に整備された公園です。公園には、残された砲台跡や砲台などが点在し、自然豊かな遊歩道を散策しながらそれらの遺構を観察することもできます。
遊歩道には展望台もあり、大阪湾・紀淡海峡を一望する絶景が楽しめます。
自転車アワイチの場合は、最初の難関を迎える峠の途中にあり、残念ながらスルーされることもあるようです。
住所:兵庫県洲本市由良町2869
駐車場:無料
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ナゾのパラダイス(看板のみ)
探偵ナイトスクープで取り上げられ有名な珍スポット「ナゾのパラダイス」。
残念ながら、休館となってしまっていますが、アワイチのコース途中に入口看板があり、記念撮影のスポットになっています。
住所:兵庫県洲本市由良町2877-22
駐車場:なし(駐輪スペースあり)
道の駅福良
アワイチの折り返し地点とも言える「道の駅福良」。
レストランやおみやげ屋をはじめ、産地直売所の「福良マルシェ」、足湯「うずのゆ」なども併設された人気の観光スポットです。
時間があれば、世界最大級の鳴門のうずしおを間近に見ることができる「うずしおクルーズ」もおすすめです。
住所:兵庫県南あわじ市福良甲1528-1
駐車場:バイク専用置場あり(無料)
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うずの丘 大鳴門橋記念館
大鳴門橋を見下ろす高台にある人気の観光スポット「うずの丘 大鳴門橋記念館」。
大鳴門橋をバックにした巨大玉ねぎオブジェが撮影スポットとして人気です。
ご当地グランプリで1位を獲得したこともある「あわじ島バーガー」などグルメも充実しています。
住所:兵庫県南あわじ市福良丙936-3
駐車場:バイク専用置場あり(無料)
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道の駅うずしお in うずまちテラス
淡路島の南端、鳴門海峡に突き出た鳴門岬にある道の駅「うずしお」が、リニューアル工事中のため、「うずまちテラス」が代替営業中です。
テラスからは、鳴門海峡を見渡す絶景が広がります。
こちらでも「あわじ島バーガー」のお店があります。
住所:兵庫県南あわじ市福良丙947番地8
駐車場:バイク専用置場あり(無料)
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慶野松原
淡路島でも屈指の景勝地として知られる「慶野松原(けいのまつばら)」。
アワイチコースのちょうど2/3くらいの場所にあります。駐車場も広く休憩スポットとしても立ち寄りやすいです。
黒松林を散策したり、白砂の海岸をゆっくり眺めたり。夕方には絶景の夕日も望めます。
住所:兵庫県南あわじ市松帆古津路
駐車場:無料(海水浴シーズンは有料になります)
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多賀の浜海水浴場
淡路島西海岸の中ほどにある「多賀の浜海水浴場」。
きれいな海水浴場で駐車場のすぐ前に海があります。
公園も整備され、きれいなトイレもあり、休憩スポットとしてもおすすめです。
ここも夕日を見る絶好のスポットで、駐車場でバイク越しの夕日を眺めることもできます。
住所:兵庫県淡路市多賀2476-3
駐車場:無料(海水浴シーズンは有料になります)
穴場のおすすめ立ち寄りスポット
ここからはちょっと穴場。おすすめの立ち寄りスポットをご紹介します。
面白そうな場所があれば、是非立ち寄ってみてください。
安乎岩戸信龍神社
淡路島東海岸、淡路市から洲本市に入って少し先にある「安乎岩戸信龍神社(あいがいわどしんりゅうじんじゃ)」。
少しずつ認知されつつあるようですが、まだまだ知る人の少ない穴場スポットです。
小さな神社ですが、独特な雰囲気を感じさせるパワースポットです。
一番の見どころは、お詣りを終えて振り返ったとき!洞窟から鳥居を見るとそこに、淡路島の形が見えるんです。是非写真に収めて思い出にしてください。
目印は「淡路島オートバイ神社」の看板。反対車線側にあるので見落とさないように!
住所:兵庫県洲本市安乎町平安浦25
駐車場:無料
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若人の広場公園
南淡路水仙ラインの途中、福良の手前にある「若人の広場公園」。
知る人の少ない、超がつくほどの穴場スポットですが、淡路島でも屈指の絶景が楽しめるスポットです。
展望台からは、鳴門海峡や福良湾、阿万・吹上浜、内陸部の田園風景まで、360度の大パノラマが楽しめます。
住所:兵庫県南あわじ市阿万塩屋町2658番地7
駐車場:無料
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明神岬
西海岸、サンセットライン沿いにある「明神岬(みょうじんみさき)」。
海に面した岩場に洞窟(裂け目)があり、そこを通ると「生まれ変わる」ことができるパワースポットと言われています。
イザナギ・イザナミがご祭神のパワースポット西濱神社(西濱大明神)や、海が一望できる絶景の展望台もあります。
住所:兵庫県淡路市明神
駐車場:無料
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五斗長垣内遺跡
歴史好きにおすすめしたいスポット。淡路島北部、標高200mの丘の上にある「五斗長垣内遺跡(ごっさかいといせき)」。
約1800~1900年前の弥生時代後期に鉄器づくりを行っていたムラの跡です。
発掘された遺跡跡地に、竪穴建物の鍛冶工房が再現され、中を見学することができます。
展望台からは遺跡と播磨灘を一望。歴史に思いを馳せながら雄大な景色を楽しめます。
住所:兵庫県淡路市黒谷1395-3
駐車場:無料
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淡路島のガソリンスタンド事情
アワイチのコース途中には、ガソリンスタンドも多くあるので、ガス欠の心配は少ないと思います。
特に前半の東海岸側にはセルフも含めて一定間隔でガソリンスタンドがあります。
西海岸側も長い空白区間はありませんが、東海岸側に比べると比較的ガソリンスタンドの数は少なく、また慶野松原周辺を除いて、セルフのスタンドはほぼ見当たりません。
淡路島の南側では、ガソリンスタンドの空白区間があり、由良を超えると、南淡路水仙ラインでは約24kmほどガソリンスタンドがありません。
ちなみに、東海岸側の最終セルフスタンドは、洲本の温泉街を抜け、サントピアマリーナを過ぎた先の「キグナス」です。
おすすめグルメ
最後にアワイチでのおすすめグルメをご紹介します。
淡路島は、玉ねぎのイメージが強いかもしれませんが、玉ねぎのほか、さまざまな野菜や果物も特産です。畜産も盛んで、牛肉・豚肉・鶏肉・卵・牛乳などの特産品も多くあります。
そして海に囲まれた淡路島では、もちろん海鮮もおすすめ。海鮮を食べるなら、是非シーズンの旬な海鮮を食べてください。
生しらす
傷みやすいので釜揚げや天日干しにされることの多い「しらす」ですが、淡路島では地元の漁港で水揚げされた新鮮な「生しらす」がいただけます。
透明に透き通った生しらすは見た目にもプリプリ!新鮮な生だからこその甘みとほろ苦い繊細な味わい、つるんとした食感が楽しめますよ。
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淡路島サクラマス
サクラマスは元々は川魚のヤマメのことで、そのまま川に残ったものが「ヤマメ」、海へ下って育ったものが「サクラマス」と呼ばれます。
高い海水温になると生きられないサクラマスは個体数が少なく、天然ものは幻と言われるほどの希少な魚。
淡路島の福良では、サクラマスの育成に適した養殖環境が整い、また「淡路島3年とらふぐ」で培われた養殖技術と長年の経験によって、上質なサクラマスが育てられています。
旬のサクラマスは絶品!上質な脂と甘み。脂が乗りながらもあっさりとしていて、サケ・マス類の中でも美味しさ一番とも言われるグルメ食材なんです。
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淡路島バーガー
淡路島では島内各地で美味しい淡路島バーガーが食べられますが、中でも人気は、南あわじの「淡路島オニオンキッチン」。
一番人気は、ご当地バーガーグランプリで1位になったこともある、さくっとあげた玉ねぎカツをはさんだ「あわじ島オニオンビーフバーガー」。
お店は、定番の立ち寄りスポットでご紹介した「うずの丘 大鳴門橋記念館」と「道の駅うずしお in うずまちテラス」にあります。休日は行列必至ですが並ぶ価値ありですよ。
シーズン:通年
「うずの丘 大鳴門橋記念館」に行く前に見どころチェック!(淡路島の観光スポット)
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バイクでアワイチのすすめ
アワイチは、一周約150㎞のちょうどいいツーリングコースです。
アワイチの醍醐味でもありますが、自転車ではハードな南側の山越えも、バイクであれば楽しいワインディングロードに。
多くの場所で左手に海を眺めながら走ることができ、絶景あり、観光あり、グルメあり、とたっぷり一日楽しめます。
是非、バイクでアワイチを楽しんでみてください。